法定速度内であれば、特に気にする必要はありませんが、知っておいて損はないと思いますので・・・・。
ナンバー以外で見分ける方法などを色々、紹介してみましょう。
【覆面パトカーとは】
その名の通り、覆面をしたパトカーです・・・と言う語弊がありますが、一般の車のような見た目をしていますが、いざという時には、赤色灯が出現し、パトカーに変身します。
赤色灯の他にも、スピーカーで声が流れてきたり、後ろのウィンドウに電光掲示板が出て、メッセージが表示されるなどの機能があります。
主に高速道路で速度の取り締まりを行っており、大抵は、左側車線（走行車線）を比較的ゆっくり速度違反をしないスピードで走っています。
ただ、違反車両を見つけた途端、一気に加速して違反車両の後ろに付き、速度を測定し、パトランプを光らせ、路肩（あるいはサービスエリアなど）に止めて検挙するという流れです。
覆面に気付かず、ビューンと追い越してしまうとヤバイのです。
【見破るポイント】
車種
最も多いのがクラウンです。
ゼロクラウンと呼ばれるタイプ以降のものです。
色は、白、シルバー、黒です。
路線によって配備されている車両は異なりますが、クラウン以外だと、マークX、キザシ（スズキの高級車）、インプレッサWRX、レガシィツーリングワゴン、ベンツ（かなり古いモデル）などがあります。
比率は圧倒的にクラウンが多いです。
捕まえた後、後部座席に乗せて切符を切るため、2人乗り（２シーター）の覆面はかなり稀です。
高速での違反車両を追いかけて捕まえるという目的がある事から、軽四はもちろん、ヴィッツやフィットなどのコンパクトカー、プリウスなどのハイブリッドカー、ステップワゴン等のミニバンは、覆面パトカーに採用されていないようです。
乗車人数は２人です。
運転する人とスピードを測る人は別なので2人乗っています。
服装は、青い制服を着ているケースが多いのですが、必ずしもそうとは限りません。
ただ、一般の人で青い制服を着ている人はそうはいませんから、青い制服を着ていれば、間違いなくそれは覆面です。
ナンバーは、昔は「覆面パトカー＝8ナンバー」でしたが、今は普通に3ナンバー（クラウンの場合）です。
ナンバーで見分けるのは、その番号を知っていない限り無理です。
3ナンバーだから大丈夫、というのは昔の話なのです。
車の特徴は、後ろの窓はスモークが張ってあります。
ですので、後ろから何人乗っているかを見分けるのは難しいです。
着ている服の色も分かりません。
よく、「助手席からも後ろが見えるように、バックミラーが２つ付いている」とか言われますが、覆面パトカーを見ているとそんなものは見えません。
覆面パトカーであっても、制限速度を超えて走行する場合には、赤色灯をつけないといけないという決まりの為、普段は制限速度内で走っています。
そして、違反車両を見つけたら急加速して後ろに付きます。
この辺りが普通の車と違う動きです。
見破り方のチェックポイントとして、上記に挙げた車種を警戒する事はまず第一優先。
そして、追い抜く際には、必ず「どんな人が運転しているか」を見る事です。
よそ見になってしまうので、じぃーと見るのは危ないですが、もし、クラウンで2人乗車で、スーツではなく、青い制服、しかもヘルメットをかぶっていたりしたら確実に覆面です。
中々追い抜く際に、確認するのは難しいですが、
抜く前・・・・車種（できれば乗車人数も）
抜く時・・・・ドライバーの服装
抜いた後・・・・乗車人数
後ろを追いかけてくるかどうか、抜く前と抜いた後の車の動きの違いがチェックポイントになります。
挙動で特徴的なのは、抜いた後です。
覆面は同じ車線を後ろについてきます。
隣の車線で追いかけて走ってくることは稀です。
特に、カーブの多い道路では、同じ車線でないと違反測定ができないため、常に同じ車線になるように走行してきます。
抜いた後では、時すでに遅しという事もありますから、追い抜く前に見破りたい（警戒しておきたい）ところです。
追尾式の取り締まりは、追い越してすぐ後ろに付いてくる場合と、離れた所から、追いかけてくる場合とがあります。
もし、遠くから追いかけてきた場合は、バックミラーで車種と乗車人数を見て警戒することになります。
【ちょっとマニアックな見分け方】
覆面パトカーは警察無線を載せているため、専用のアンテナを搭載しています。
その為、アンテナが覆面の特徴になっているケースが結構あります。
一見、普通の黒のクラウン。
200系クラウンの後期型と呼ばれるモデルなのですが、このモデルなのですが、ユーロアンテナ（リアウィンドウの上に1本立っているアンテナ）の設定がありません。
なので、アンテナを後付けしているのです。
ちなみに純正はシャークアンテナという目立たないアンテナです。
これをわざわざ取り替えて、目立つアンテナにするユーザー滅多にないでしょう。
もう一つは、エンブレムがない事。
普通のクラウンには、中央にトヨタのマークがあって、左右に車の名前とグレード名のエンブレムがあります。
写真を例にすると、左に「CROWN」、右に「RoyalSaloon（ロイヤルサルーン）」、または「Athlete（アスリート）」のエンブレムが付いています。
しかし、なぜか覆面は、これらのエンブレムが無いものが多いのです。
こうなるのは、一般の車だと、「事故って板金修理したけど、エンブレムは直さなかった」場合ぐらいしかないのですが、覆面パトカーはエンブレムが無い率が異様に高いのです。
すべての覆面がそうとは限らないのですがこういうポイントがあるおかげで、車によく乗る人や車をよく見る機会のある人からすると、「このクラウン何かおかしい」という違和感になります。
それが、ビンゴ！だったりします。
【夜間は捕まりやすいのです】
いくら覆面の特徴を掴んでいたとしても、夜だと遠くから見えません。
そして追いかけてこられても、ヘッドライトの光り方でしか、車種が分からないので、かなり判別が難しいです。
特に、夜間は何色の車か分かりにくいため、普通の白黒パトカーが堂々と近づいてきていたとしても、気付きにくくなります。
普段は、「白黒パトカーに追尾されたとしてもすぐに分かるから問題外」と思ってしまうのですが、夜間に後ろから追いかけられてこられた場合は、ほとんど分かりません。
その為、覆面に多い車種（クラウンなど）以外の車種に対しても注意が必要となります。
【スピード違反の罰則について】
「一般道路で30㎞以上」
「高速道路で40㎞以上」
という点です。
この速度で取り締まりを受けると、6点の加点となり、一発で30日の免停になってしまいます。
さらに、刑事処分を受けるので、前科まで付いてしまうわけです。
これ未満の速度であれば、違反点数と反則金だけで済みますから、かなり大きな違いがあるという事です。
しかし、高い罰金を払うのも嫌ですし、一番は、法定速度は守る事に越した事はありません。
