解決法:一緒に食事をしましょう。
心理学では
「ランチョン・テクニック」
と呼ばれるのもがあります。
人は、食事中に関わりあった人や物に対し、好感をもちやすくなるという心理効果であります。
おいしい食事を利用する事によって、食事の満足度と、相手に対する満足感を重ねやすくなり、その結果、こちらの要求も承諾しやすくなるというものです。
ビジネスにおいても、重要な会議や接待などで食事が出されるのは、交渉を成功させやすくするためで、このランチョン・テクニックの効果を期待してのものであります。
ある心理学者が行った実験によれば、相手を説得するとき、被験者は食事をとりながら説得される場合と、何もしないで説得される場合を比べた結果、食事をとりながら説得された被験者の方が、その内容を受け入れやすかったそうです。
さらに、ランチョン・テクニックでの好感度の変化は、無意識下に起こっているという実験結果もあると言います。
恋人にお願いごとをするときは、このランチョン・テクニックを使ってみると良いでしょう。
相手は無意識のうち、あなたに対する好感度が上がっており、お願いを聞き入れてくれる可能性が高いです。
ただし、同時にドア・イン・ザ・フェイス(大きな要求を仕掛けて小さな目的を通す)は使わない事です。
ある研究結果では、食事をしながらドア・イン・ザ・フェイスを使った場合、お願いを聞いてくれる割合が半減したという結果が出ているので、注意しましょう。