つい、お返ししたくなる「返報性の法則」

「何かもらった人は、お返ししないと不快に思う」

アメリカの有名な社会心理学である、チャルディーニが書いた「影響力の武器」という本があります。

広告やセールスマンの使う心理テクニックの解説が主な内容ですが、例えば「返報性の法則」が紹介されています。

これは、「人は相手に何か与えられると、お返しをしたくなる」という心理を差しています。

スーパーの食品売り場で試食した時に「買わないと悪いかな」と思ってしまうような心理です。

 

営業マンなどが、サービスで販促品などを無料でプレゼントするのも、この心理を応用して買ってもらおうとしているわけです。

人は、原則的に「自分ひとりが得をし過ぎると居心地が悪くなる」のです。

 

この心理を利用して他人を強引に操ることもできます。

実際に「返報性の法則」につけ込んだと思われるような詐欺事件がありました。

山奥の二束三文の土地を高額で売りつける「原野商法詐欺」では、「旅行接待」という手法で、土地の下見と称して客を温泉宿に連れていき、盛大にもてなしたのです。

無料で旅行させてもらった負い目から、つい土地を購入してしまった多くの人が、後で泣きを見たわけです。

このような犯罪はいけませんが、ちょっとしたプレゼント作戦で相手を自分の思う通りに誘導することも不可能ではありません。

ただ、「もらい慣れている」人にはあまり効果は望めませんが・・・。

 

結論

人は自分だけが得することに負い目を感じる。

その心理を利用したプレゼント作戦で相手を誘導できる。




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