解決法①:二者択一の状況を作ってみましょう。
デートに誘う時、断られたらどうしようと誰もが思う事でしょう。
しかし、誘い方一つによって、断らせないように仕向ける事が出来ます。
例えば、
「今度、ご飯食べに行こうよ」
と誘うだけでは断られてしまう可能性があります。
これは、ここでの返答の選択肢が
「行く」か「行かない」
かの二つだけだからです。
これに対し、
「今度の土曜日か日曜日、ご飯食べに行こう」
という言い方に変えてみましょう。
すると相手の意識は「行く」「行かない」ではなく、「土曜日」か「日曜日」になります。
このような二者択一の状況を作る事が、心理学的に言う
「ダブルバインド」
の効果を利用したテクニックなのです。
バブルバインドとは、一度に二つの選択肢を送り、受け手がそのどちらかに返答しなければならなくなる状況を作る効果を利用したものです。
これは相手が誘いにOKする前提で誘導していく心理手法の一つで、恋愛以外にも使えるシーンは多くあります。
ここで注意したいのは、相手の都合や好みに合わせた選択肢を作る事です。
先述の例で言えば、「土曜日」と「日曜日」、どちらの曜日も都合がつかなければ当然断られてしまうからです。
この手法で大切なのは、突然誘うのではなく、さり気なく会話の中に盛り込み、じわじわと誘導していく事で効果を期待できるというわけです。
状況を判断し、どういう選択肢を作るかよく考えて臨機応変に実践してみましょう。
うまくいけば、こちらからの誘いに断れることはなくなるかもしれません。
ビジネスシーンでも役に立つテクニックの一つなのです。
解決法②:とにかく理由を付けてみましょう。
デートに誘う時、どうやって誘おうか、悩んだりすることでしょう。
そんな時は、
「カチッサー効果」
を使って誘ってみましょう。
誘った時の”OK率”が格段に上がるテクニックの一つです。
カチッサー効果とは、頼みごとに理由付けをする事により、正当化を感じ、深く考えずに了承してしまう心理現象の事です。
ある心理学者がおこなったカチッサー効果の実験で、被験者がコピー機の順番待ちの列の先頭へ行き3通りの良い方で頼む、というものがあります。
A.
「すみません、5枚なのですが、先にコピーを取らせてもらえませんか?」
(要求のみ伝える)
B.
「すみません、5枚なのですが、急いでいるので先にコピーをとらせてもらえませんか?」
(本物の理由を付け足す)
C.
「すみません、5枚なのですが、コピーをとらなければいけないので先にコピーをとらせてもらえませんか?」
(もっともらしい理由を付け足す)
その結果、コピー数枚が5枚の場合、要求のみの時の承諾率は6%であるのに対して、本物の理由を付け足した時、もっともらしい理由を付け足した時の承諾率は約94%にも達しました。
コピー枚数が20枚の場合は、A:24%、B:42%、C:24%になり、AとCは同じ水準となった。
すなわち、単に「○○してもらえますか?」というよりも「○○なので、○○してもらえませんか?」と理由を付けると承諾されやすいというわけです。
しかも、Cのような頼み事の内容とあまり関係ない理由や、こじつけでもその効果は期待できると言います。
ただし、コピー枚数が20枚の場合の実験結果のように、頼みごとの難易度が高ければ高いほど、その正当な理由が付加されなければいけない、ということ忘れないようにしましょう。
カチッサー効果は、男女ともに使える心理現象ですが、最悪断られてしまう可能性もなくはありません
その時は深追いせず、相手が歩み寄ってくるま時間をおいて持つことも大切です。。