世の中には、色々な詐欺があります。
詐欺のターゲットに遭うのは心理的弱い弱者です。
絶対に自分は大丈夫と思っていても、仕掛けてくる方は更に上手で来ます。
詐欺とプロフェッショナルのセールスマンとは紙一重。
紙一重というよりは、基本同じ。
有能なセールスのプロは、心理的なコントロールをし、錯覚に陥るように営業をします。
もちろん、これに関しては、良かれと思っての商売方法やノルマの達成や色々とある事でしょう。
基本中の基本は「疑う事」というのは、王道中の王道でしょうが、疑う事を崩された場合は、飲まれるのは早いでしょう。
但し、世の中疑ってばかりでは、世渡りが難しくなります。
日本人の詐欺で一番陥りやすい傾向にあるのは「返報性の法則」に従った場合が陥りやすいです。
返報性とは
人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くが、こうした心理をいう。この「返報性の原理」を利用し、小さな貸しで大きな見返りを得る商業上の手法が広く利用されている。
至近な例では、試食がある。
試食は本来は、無料で食品を提供し、その味を客が確かめ、購買に値すると判断した場合に買ってもらうプロモーション戦略のひとつであるが、客は店員から直接食品を手渡されることによって、その味いかんにかかわらず商品を買わなければいけないという気持ちになることが多い。
但し、客が求めていない状況で積極的に試食や購入を促す場合は、「返報性の原理」よりは「一貫性の原理」が強く働くことになる。
また、高額商品を勧めて断られた後に、低額商品を勧めると客は断りにくくなる心理が生ずる。
これは、高額商品を売ることを諦めて低額商品に切り替えるという相手の譲歩に対して、こちらも譲歩しなければという心理が働く、返報性の原理による。
この心理を応用した交渉術を「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」(譲歩的依頼法)と呼ぶこともある。
こうした心理は、詐欺師やヤクザ、催眠商法にもしばしば利用される。
どうしても先に恩を買っていると返さないといけない心理状況は、かなり理解できてしまいます。
基本的には、「お金の話」が出たら「ボーダーライン」と考えるのが理想ですが、先に施しを受けてしまうと難しくなります。
世の中には情報かなり出回っていますが、本当に「儲かる」話というのは、ほぼ出ていません。
基本的に赤の他人が儲かる話なんて言うのは、基本的に誰もしません。
自分が儲かるように、紐付けする事はするでしょうが、純粋に儲かる話はネット上に出ることは、ほとんど皆無でしょう。
ネットにも「私はもうすでに儲かっているので、みんなに還元したいんだ」とか「みんなに幸せになったほしい」だとか色々な事を言っていますが、そんな人はほとんど存在しません。
お金の魔力は大変怖いもので、どんなに稼ごうと満足するものではありません。
人間の効用度は、青天井できりがありません。
本当にお金が有り余っているなら、もっと世の中良いお金の使いたなんて腐るほどあります。
ただ、そんな風に使ってくれる方は、ごく一部です。
大半の人は、稼ぎに満足できず、より求めてしまうのが人間の心理として普通です。
ただ、世の中には裏の情報でお金儲けしている人は多々います。
裏の情報は「裏」だから値打ちがあります。
「表」に出る時点で「裏の情報」ではありません。
言葉巧みに「あなただけに教える裏情報です」って言われても、一個人に簡単に教えるくらいの情報ならたかが知れています。
ネズミ講方式を除外して、お得な情報は他に知られないからその本人が儲かるわけです。
情報を共有してみんなが儲かるシステムなら、すでにネズ講でしょう。
まあ、筆者もお恥ずかしい話ながら、仮想通貨でブームだった時の「RightRise」のハイプには、やられました。
ハイプなので、消えると将来分っていても、情報を読み取れませんでした。
あの時は、日本人の大半が騙されたでしょうが、筆者もその一人になってしまいました。
騙された心理で述べると、
・システムの条件が本当に良くできている。
・住所や情報や信頼度情報がきちんとできている。
・本当に数字上としてお金が増えているのが実感できる。(数字上というのがネック)
これだけ良くできているので、普通に良かれと思って周りに勧めてしまいます。
全く悪気の心理状況はなく、純粋に儲かる上に紹介システムが組まれているのでWinWinになるので言うことがありませんでした。
「数字上」というのがネックで元本が保証されていません。
詐欺の王道で「元本保証」とありますが、手元にない限りは、保証はされていないのです。
騙されていると、「本当に良いものだ」と錯覚してしまいます。
周りも騙されているので、良い情報しか出回りません。
益々、集団催眠の状態になります。
お金が自動的に増えていく心理状況は、錯覚に陥るので大変危険です。
目の前で現金が増えれば、そこそこ安心ですが、やはり数字上だけ増えるというのにはかなり注意しないといけません。
もちろん、金利配当などが滞るとかも危険ですが・・・・。
心理的コントロールというのは、大変難しいです。
一度詐欺に遭っていると、心理コントロールがだいぶ樹立するでしょうが、そんな試しに騙されるなんてしたくないと思います。
世の中には「果報は寝て待て」という言葉もありますが、中々そんなことはごく一部の人しか起こりませんし、「良い話」がコロコロ舞い込んできません。
対処方法
「疑う」と言う事は、必要ですが、疑ってばかりでしたら精神面がやられてしまうので、常日頃することとして、「情報を調べる」という癖を付けましょう。
情報に左右されまくりですといけませんので、「何が良い情報か?」と判断できるように常日頃からやっておかないといけません。
ようは、分からないことがあってもすぐ人に聞いて解決するとかではなく、まずは自分で調べてどうしても分からないという範囲まで来た時のみ、他の人に聞くというスタイルをできるようにならないといけません。
自分で調べて、どう行動すべきかを考える能力を備えることが必要です。
他人の情報に流されるのではなく、自分で限界まで考えるということが必要です。
こういうことが出来るようになることによって、時間という猶予も発生しますし、冷静に考えることが出来るようになります。
加えて、何事にも大きいお金に関することは「1度は考える事」が重要です。
ビジネスの成功には「即決」というのは、もちろん重要なのは分かりますが、即決=リスクアップになるということは間違いありません。
2度目になって利益率が下がるようでしたら、その後もそんなに儲かることはありません。
本当に儲かるシステムが存在するなら、いつやっても儲かるはずです。
騙す側としては「今がチャンスです」「今でないと出来ません」「次回は無理です」など理由付けはしてくるでしょうが、その時でないと無理なお話など出た場合は、断ることがリスクとしては大幅に削減できます。
お金を稼ぐことは、当然リスクとの天秤をかけないといけませんが、あくまで安全に騙されないようにするためと言う事です。
世の中には、もちろんスピードが命で決断がモノを言うというのもあります。
ようは、達成とリスクを天秤にかけて瞬時に考える能力を身に着けることが必要と言う事ですね。
日ごろから情報をしっかり身に着け、数字の損得をすぐに計算できるように日ごろからしておかないといけないと言う事です。
はじめからなくなっても良いと思うくらいの金額なら色々と試してみても良いでしょうが、生活に支障がでるような金額を触る時には、必ずワンクッションを置くようにして下さい。
「1度考える」と「即決」の分かれ目は、本人の中で支障のあるかないかを基準にすればいいと思います。
「お金」を動かすので基本的には「お買い物」と一緒です。
モノを買う時に、金額に沿った商品かどうかを頭の中でメリットデメリットを考え、個人の効用度数がどれくらいかなどが分析できると良いですね。
世の中のニュースでは、詐欺のニュースは絶えません。
それだけ騙す側も進化していきます。
最初に述べた通り、詐欺師と言っても、言い方を変えれば、セールスプロフェッショナルなんですね。
世の中の営業職にある人もようはお客様を騙しているわけですね。(悪い意味ではなくてですが・・・)
要は原価は安いのに金額を上乗せして販売しているわけですね。
利益を出さないといけないので当たり前のことですが、本来安い商品を利益を乗っけて販売しているわけです。
もちろん納得の上で購入するでしょうが、購入側の心理としては、もう少し安く買えんのかな?とか考えると思います。
ようはその心理をもっと強く持ってもらいたいです。
その商品の価値度に関しての金額価値が自分の中の天秤に比例するかです。
高く売られているのではなく、本当に納得したうえで購入する癖をつけるのも重要です。
単純に疑うのではなく、その仕組みに対して考える事が必要です。
まあ、騙す側も仕組としてはほぼ完ぺきに作ってくるでしょうが、そこに必要なのは「ワンクッション」ですね。
冷静に考えれないようでしたら「すべてワンクッション」を置いて下さい。
復唱になりますが、
「世の中には他人が本当にお得になる情報は出回っていませんし、出回りません」
「本当にお得な情報はごく一部の人が秘密にしているものですし、教えてくれません」
「お得な情報は、向こうから勝手向かって来ることはほぼありません」
最低限、心がけましょう。