1 脳の健全な発達が妨げられることがあります。
10代から飲酒を続けていると発育途上の脳細胞にダメージを与え、20代で脳の萎縮が始まる例も報告されています。
記憶に関係する脳の組織に障害を与え、記憶力が低下してしまう可能性があリます。
2 身体、精神面での悪影響が懸念されています。
肝臓やすい臓など臓器障害を起こすおそれがあります。性ホルモンのバランスを崩し、成長を妨げることもあります。
また集中力が続かず学習意欲の低下や、精神的成長を阻害することもあります。
3 アルコール依存症になるリスクが高まります。
大人の飲酒よりも、短期間でアルコール依存症を発症する可能性が高くなります。
また、飲み始めが早ければ早いほど、将来アルコール依存症になる確率が高くなるといわれています。
4 問題行動を起こしやすい傾向があります。
未成年者の飲酒は、社会生活への悪影響も問題になっています。暴力行為や成績不振、中退など学校生活に支障をきたしたり、職場でも作業能率の低下や無断欠勤をしてしまうケースなどがあります。
5 未成年者の飲酒は、法律で違反とされています。
「未成年者飲酒禁止法」に基づき、日本では飲酒は満20歳からと法律で決まっています。
なぜ満20歳なのかというと、体の発育への影響、さらに満20歳は自己責任が取れる立場、措置に代理人が必要ないことなどによります。
発育と社会性の両面から日本では20歳からが飲酒可能な年齢として決められたのです。
また未成年者が飲酒した場合は、監督者である大人が罰則の対象となります。