接客に関して、言葉とはお客様に伝える重要なものとなります。
ただ、「言葉」に関しても、単に言葉を並べただけでは、伝わり方が異なります。
「ありがとうございます」
という言葉を例にして考えていきましょう。
この「ありがとうございます」という言い方に関しても、数え切れない位、表現があります。
単に略して「あざっす」「したっ」とかにするのではなく、同じ「ありがとうございます」の言い方ですが、あえて言えば「イントネーション」ですかね。
もう少し言えば、
「感情」を加える事です。
音声で言うと分かりやすいのですが、文章で言うと「ありがとうございます」の言葉を
・棒読みで言う。
・早口で言う。
・怒鳴るように言う。
・嫌味を込めて言う(少し難しいか・・・)
・やる気なさそうに言う。
・目線をそらして言う。
・どうでも良い様に言う。
などなど・・・。
で、言った場合、「ありがとうございます」は伝わるでしょうか?
大半の方が逆に気分を害するパターンの方があるかもしれません。
ある意味、言わない方がまだマシという事ですね。
もちろん、飲食店ならマニュアルなどやあいさつの練習などがあるでしょうが、これに関しては「本質的」なものからの改善をしないといけないものなのです。
本当に気持ちを込めて「ありがとうございます」と言えば、意外と伝わるものです。
人それぞれ言い方はあるでしょうが、うんと溜めて言葉を出すと気持ちがそのまま言葉になると思います。
ある程度、ベテランの方々、形が出来上がっている人等もよく見受けられますが、あくまでそれはいい形として考えましょう。
「言葉」に関しては、どんなものに関しても、トーンの上げ下げや感情移入により、全く別次元の言葉へと変動します。
文字で書けば一緒でしょうが、言葉に関しては、あらゆるバリエーションが出てくるのです。
それに人それぞれで、ジェスチャーを入れたり、目で訴えかけたりするような事をベテラン者は行います。
接客にかかわらずですが、人と人の付き合いに関しても、同じことが言えるので日頃から十分、言葉には気をつけましょう。
こういったものに関しては、マニュアル的に縛られるのではなく、元から持ち合わせている人間の感情表現をそのまま言葉に出すのが理想です。
それを、回数を繰り返し、自分のスタイルを作り上げることが重要なのです。
言葉の伝わり方が上手くなれば、自分の事をもっとアピールできると思います。
はじめは「形」からでも良いと思いますので、鏡の前で練習したり、一人の空間(車の中とか)で練習したりするのが良いです。
接客の人当たりに関しては、数さえこなせば、なんとも思わなくなるとは思います。
個人で「人見知り」とか勝手に決め付けている人もいるでしょうが、それは「人見知り」ではなく、自分で行動をしていないだけに過ぎません。
ようは自分のせいなのです。
言い訳にしているだけなので、それを言い訳にするくらいだったら、少しは前に進んでいきましょう。
そんな難しい事ではありません。
学校のテストみたいに、教科書を何ページものを覚えないといけないわけでもありません。
言葉に感情移入をする練習をするだけです。
一般の人なら、日常生活でしている事かと思います。
お友達や家族などとおしゃべりしたり、自分の好きなことに対して淡々とおしゃべりをしたりしているときと同じです。
それを、引き出すだけのお話です。
もちろん、人によっては、精神的にまいっている人等はこういった感情を引き出す事は困難かと思いますが、あくまで困難なだけであって不可能ではないのです。
ようはするかしないかです。
まずはこのお礼の言葉である「ありがとうございます」で練習が必要です。
いろんなトーンで言ってみるのも面白いかもしれませんので、是非、お試しください。