「人は自分の良い自尊心を満たしてくれる相手を好きになります」
古代ギリシャの哲学者アリストテレスはこう言っています。
「人間は、愛している時と憎んでいる時では、同じ1つのものが同じには見えず、全く違うものに見える」
つまり、全く同じことを言われたとしても好意を抱いている人に言われるのと、敵を持っている人から言われるのでは、全く印象が異なると言うことです。
別の投稿でご案内した「好意の法則」を思い出してください。
思い出してください。
好きな人からの頼み事に応じれば、相手の役に立てたと感じるし、逆に断ってしまうと相手を落胆をさせてしまったと感じて自分が不快な思いをするのです。
この法則を念頭に置けば、操るための第一歩は、相手に好意を抱かせることだと言っても過言ではないでしょう。
そんなこと簡単じゃないだろう。もし、それができるなら、俺はモテモテだよと思うかもしれません。
でも、心理学をベースにした、人に好意を抱かせる技術は確かにあるのです。
原則として人は自分の自尊心を認めてくれる人に好意を抱くのです。
だから相手の自尊心を満たす行為をすることで、自分のことを好きになってもらう事は可能です。
そのためのテクニックをいくつか紹介してみましょう。
「話の腰をおられると、相手に不快な印象を抱く」
まずは、相手の話をよく聞くことです。
人は自分の話をしっかり聞いてくれる人には必ず好意を持ちます。
有能なセールスマンが、必ずしも雄弁とは限りません。
むしろ、お客様の言うことをよく聞くことがセールスの極意と語るセールスマンが多いのです。
逆に、自分が話している最中に話の腰をおられると、誰でも不快に感じるものです。
あるいは、「息子が野球部で、ついにレギュラーになりましたね」と話しているのに、「そうですか。私の息子はサッカー部でしてね。先日の試合でゴールを決めて……」などと、他人の話をそっちのけで自分の話を始めてしまうような人は、あまり他人にはされないでしょう。
「たとえ興味ない話題であっても質問をして話を流すのがベター」
こんなケースでは、相手は明らかに自分の息子の自慢話を聞いてもらいたいのだから、「へー、レギュラーとは凄いですね。それでポジションは?」
などと促してあげるのが良いでしょう。
たとえ相手の話が自分に興味がない話題であっても「すみません。私は野球の事あまりわからないので…」と聞き流すのは良くありません。
聞き流すのは良くありません。
「野球が詳しくないですが、レギュラーになるのは大変なのですか?」などと質問してあげればいいのです。
などと質問してあげればいいのです。
むしろ、相手は質問されたことで、興味を持ってもらうと張り切って話してくれるはず。自慢話を聞いてもらって「この人は、私の話を聞いてくれる」と自尊心を満たされた相手は、あなたに好意を抱くことになるのです。
自分の話を聞いてもらった人は自尊心が満たされる。
話をよく聞いてくれる人には、必ず好意を抱くようになる。